『ネクストモンスター』と呼ばれ、周囲の期待通りの強さで三階級制覇したボクシングWBCバンタム級チャンピオンの中谷潤人。『モンスター』と呼ばれ中谷の一階級上の世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手や、その弟WBAバンタム級王者の井上拓真選手との対戦も期待され始めている。
そこで、中谷潤人VS井上尚弥・拓真を現在のバンタム級戦線や各人の発言を元に予想してみる。
中谷、井上尚弥・拓真の現状
達成すれば日本人初、世界では3人目となる6階級制覇を目標に掲げる中谷。残る階級はスーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーの三階級。173㎝の身長と現在見せているパワーを考えると、目標達成は充分期待できる。
6階級制覇を目標とし現在26歳という年齢を考えると考えると、バンタム級に留まるのはそう長くはなく、1~2年位なのではないかと予想できる。本人は「しばらくバンタム級でやりたいと思っていますが、スーパーフライ級でもそう言っていたけどすぐ(階級を)上げちゃったので、体と相談しながら」といっており、具体的な展望を明言してはいないようだ。
井上拓真は現在28歳、兄尚弥がかつて所持ていたバンタム級4本のベルト統一することを目標に掲げている。そして尚弥選手がスーパーバンタムにいる間は、階級を上げることは考えにくい。
井上尚弥は昨年9月のインタビューでフェザー級に上げるのは2年後。つまり来年ごろとし、35歳にスーパーフェザー級でラストファイトと現時点での展望を語っている。中谷とはスーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーのどこかで交わることが予想できるが、この1~2年にスーパーバンタムでというのは難しいかもしれない。
そう考えると、直近で期待できる日本人同士のビックマッチは、中谷潤人VS井上拓真によるバンタム級王座統一戦となるか。
井上拓真は5月6日の石田匠とのタイトル戦をまず制して欲しいところだ。
バンタム級WBO、IBFチャンピオン
バンタム級の残り2人のチャンピオンは、WBO王者のジェイソン・マロニー(オーストラリア)とIBF王者のエマルエル・ロドリゲス(プエルトリコ)。マロニーは5月6日に拓真と同門の武居 由樹と、ロドリゲスは5月4日に大阪で西田凌佑(六島)とタイトルマッチの予定である。
中谷VS井上拓真で一番期待したいのは4本のベルトを賭けた統一戦であるが、直近で試合をする武居と西田にも、同じ日本人として勝って欲しいところだ。井上拓真は同門の武居がWBOのベルトを獲った場合、残りのベルトの統一を目標とするとしている。
試合前の下馬評はひとまず横に置き、バンタム級の4本のベルトを日本人4人が持ち、それぞれのベルトを奪いあう姿を想像するとワクワクしてくるものがある。
中谷は現在次戦の予定はなく、WBCから指名試合の指示もない状況である。
まとめ
中谷潤人と井上拓真が3っつ以上のベルトを賭けての戦う姿を見たいが、いずれにしてもバンタム級戦線が大きく動くのは5月の世界戦しだいであろう。
今年の年末ごろにはボクシングファンが盛り上がるビックマッチを期待したい。
中谷潤人VS井上拓真の
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