15日北海道の旭川市に隣接している鷹栖町の犬のブリーダー施設から、1頭の大型犬『アメリカン・ピット・ブルテリア』通称❝ピットブル❞が逃げ出して、まだ見つかっていない。
昨日の朝9時半施設の職員が掃除のため、2頭を飼育しているコンテナを開け、すぐ近くの鎖にリードを繋ごうとした際、近づいたトラックの音に興奮したのか、1頭が施設外に逃げ出しました。2頭は普段コンテナ内で放し飼いしていた。
逃げ出したピットブルは、1歳8カ月の雄で、体長50センチほどで体重は20キロほどというとである。
鷹栖町は箱わなを設置、職員が行方を追い、警察もパトロールしてるが、今のところ目撃情報はない。
ピットブルとはどんな犬種
ピットブルはアメリカ原産の犬種です。その祖先は、19世紀ごろ闘犬が盛んだったイギリスで、交配により誕生したスタフォードシャー・テリアです。その後スタフォードシャー・テリアはアメリカに持ち込まれ、ブルドックなどの交配によりピットブルが誕生しました。
体高は約46~56cm、体重は約14~36kgほどの中型犬で、運動能力が非常に高く、一日1~2時間ほどの運動を1~2回させることが推奨されています。
ピットブルは人に対する事件、事故が多く、危険な犬種と認識されていますが、元来性格は明るく、人懐っこく、人に対して従順で賢いです。
その反面、何かのきっかけで攻撃に的になることがあり、そうなってしまうと飼い主でも抑えることが難しくなる。攻撃的になる原因や、止め方もわかっていない。噛みつき防止には口輪の着用が有効と言われている。
飼育する際は、十分なトレーニングを積み、飼い主と信頼関係を結ぶことが必要である。
各国の規制
アメリカでは複数も死亡事故が発生しており、市や群によっては所有が禁止されている。
英国では所有が禁止されており、豪州など複数の国では法的規制があり、輸入や所有が禁止または規制さている。
日本では咬傷事件が複数確認されており、1995年に沖縄県で2頭のピットブルが公園で遊んでいた、2人の女児を襲い、内一人を死亡させている。
日本国内では飼育に規制はないが、自治体によっては「特定犬」に指定している。檻の中で飼育するなど遵守事項が設けられている。
特定犬制度を導入しているのは、札幌市、茨城県、水戸市、佐賀県の4っつの自治体で、条例の定義は各自治体による。犬種も自治体に予定差異があるが、ほぼ同じ犬種を特定している。
まとめ
飼い主によると今回逃げた犬は「逃げた犬は、ふだん、子どもと一緒に寝てるくらい穏やかで、比較的、人懐っこく、そこは誤解しないで欲しいということです。」ということであるが、この言葉で安全性を保障できるわけではない。
逃走したことで、警察や自治体の対応が必要になり、複数のメディア媒体で取り上げられるている現状を鑑みると、国による飼育規制がない現状は見直される必要があるのではないだろうか。
元々は闘犬の為という人間の都合によって作られた犬だが、人間が充分にコントロールできず不幸な事件が起きてしまっていることを考えると、ピットブルにも同情の余地があるのかもしれない。
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