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「紅こうじ」サプリ 新たに2人死亡 死亡者計4人になる 

時事

小林製薬(大阪市)健康被害のおそれがある「紅こうじ」サプリを摂取した人が新たに2人亡くなっていたことがわかったと発表した。

 サプリ摂取後に入院した人も100人を超えることとなった。入院した中には、機能不全を起こした腎臓の代替療法として一時的に人工透析を受けている人もいる。

 同社は小林章浩社長らが29日午後に大阪市内で記者会見をすると発表した。

 同社は昨年9月以降に製造された「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人に健康被害が偏っていると発表。大阪市は食品衛生法に基づき、自主回収対象商品3商品の回収命令を出した。

紅こうじとは?

 紅こうじは、昔から中国や台湾、日本などで食品に利用されてきたこうじの一種。米などの穀物にカビの一種である紅こうじ菌を繁殖させて作る。天然の赤い着色が人気で、沖縄伝統の発酵食品「豆腐よう」や、紹興酒などの原料にもなっている。

 悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値を下げる効果がある「モナコリンK」という成分が含まれており、健康食品の原料としても注目されるようになった。

 ただ「シトリニン」というカビ毒を作ることがあり、欧州では使用が制限されていたり、紅こうじが含まれる食品や薬品の売買が禁止されている。現在小林製薬の紅こうじ製品からは、問題発覚後も「シトリニン」は検出されていない。

不安の拡大

小林製薬の製造以外の紅こうじを使用した製品も多く出回っており、他社の対象外商品にたいしても「大丈夫か」かなどの問い合わせもある。中にはみそや醤油の原料の「こうじ」にまで懸念の声をあげる消費者もおり、風評被害を抑える対応にせまられる製造業者もいる。

 対象商品外の紅こうじを使用した商品については過剰な摂取量でなければ、すぐに健康被害を起こすことは極めて低いため、過度に心配する必要はないとされている。

 腎機能障害の症状が見られてが場合は医療機関への相談・受診が勧められている。

腎機能障害の主な症状

  • 尿の出が悪い
  • 手足の浮腫み
  • 息切れ
  • 倦怠感
  • 食欲不振、嘔気

 岸田文雄首相は28日午前の参院予算委員会で、小林製薬の「紅こうじ」サプリメントを巡る健康被害問題を巡り、規制強化も含め再発防止に向けた対応を検討する考えを示しており、広がる被害状況に政府も動き出すこととなった

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