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『夏目アラタの結婚』実写映画化 真珠役の黒島結菜は歯を再現 続編はあるの?

芸能・エンタメ

漫画家・乃木坂太郎のベストセラーコミック『夏目アラタの結婚』が映画化され9月6日に公開されることになり、公式ホームぺージとティザービジュアルが公開された。

 『夏目アラタの結婚』は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で、2019年6月28日から2024年1月26日まで連載され、単行本12巻、累計発行部数240万部のヒット作。

 今回劇場公開されると聞いて気になったのが、映画のシリーズ化の有無です。そこで、作品の魅力と共にシリーズ化ついて考えみました。

引用元:映画『夏目アラタの結婚』オフィシャルサイト (warnerbros.co.jp)

あらすじ

  児童相談所の職員で主人公の夏目アラタは、連続殺人事件の遺族から相談を受け、三人を殺害した死刑囚、通称「品川ピエロ」こと品川真珠に会いに行く。真珠からまだ見つかっていない犠牲者の体の一部の隠し場所を聞き出すため、アラタは真珠に「俺と、結婚しよーぜ!!」とプロポーズし獄中結婚する。

作品の見どころ

 このミステリー最大の見どころは、主人公・夏目アラタとヒロイン・品川真珠の駆け引きです。そこで、主演の2人の俳優と共に、ストーリーの魅力を掘り下げてみようと思います。

 児相に勤務する夏目アラタは、少年の頃に父親を事故で亡くし、母親に育てられた。再婚と離婚を繰り返す母の影響でグレたアラタは、たびたび児相の世話になっていた過去をもっている。そのため、子を虐待する親に対しては暴力的な態度をとってしまうこともあり、「狂犬」「チンピラ」「経済ヤクザ」と称されていた。

 恋愛に関して来る物拒まず、去る物追わずのスタンスを繰り返してきたアラタが、目的のため真珠にプロポーズする。

 主人公夏目アラタを演じるのは、俳優の柳楽優弥さん。

 真珠と獄中結婚し、犠牲者の遺体の一部の隠し場所を探り出すために、真珠との間で様々な駆け引きを繰り広げていく。アラタの焦りなどの心の葛藤、自身の過去との対峙、周囲の人たちとの関係、そして真珠への心境の変化など、複雑な場面が絡みある役どころですが、ここ最近『浅草キッド』『ガン二バル』などで高い評価を得ている、柳楽さん演じるアラタなら期待が高まりますね。

 欲を言えば、アラタの持つトッポいビジュアルをもう少し再現してほしかったかな。あのトサカの様な前髪を再現すると、いかにも漫画的で逆にリアリィーが失われるのか?

 ヒロインの品川真珠を演じるのは、黒島結菜さん。朝ドラ『ちむどんどん』のヒロイン役で有名ですが、今回は今までのイメージとガラッと変わった役どころになりますね。

 真珠はアラタとの駆け引きのなかで、表情や感情がコロコロ変わっていきます。はたして彼女は不幸な生い立ちのため狂ってしまったただのシリアルキラーなのか?それとも、別な理由があるのか?アラタや自分の両親、被害者たちへの感情なども含めて、その真意はなかなか明かされません。このミステリアスな部分がこの物語最大の謎で、観るものを引き付けます。

 黒島さんは真珠の役作りのために、特徴的なボロボロの歯をスタッフと共に作り上げたそうです。新境地となる役どころですが、新しい黒島さんの姿と共に、不気味だけど魅力的な真珠の姿が見えることを期待したいと思います。

引用元:映画『夏目アラタの結婚』公式X

続編はあるのか?

 劇場化にあたり気になるところは、この物語が2時間の映画で収まるのか?です。今のところ、シリーズ化されるといった情報は一切無いようです。

 『夏目アラタの結婚』は単行本12巻に渡り濃厚なストーリーが展開されていきます。これを、2時間の映画1本にまとめると、ストーリーに無理がかかると不安を感じるファンもいるのではないでしょうか?

 しかし今回この映画のメガホンを取ったのは「TRICK」「SPEC」といったシリーズ物を手掛けてきた堤幸彦監督です。これは、もしかしてシリーズ化も期待できるかもしれません。

 今回の映画のラストでは、次回作へと続くような謎と衝撃を残して終わるなんてこともあるかも? その辺も含めて映画の公開を楽しみにしていきたいと思います。

 

 

 

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