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宮城野親方に異例の処分 理不尽との声も

スポーツ

大相撲元幕内北青鵬の暴力問題で部屋が当面閉鎖となった、宮城野親方(元横綱・白鵬)への処分が理不尽な「白鵬いじめ」として批判の声が上がっている。

 宮城野部屋に所属する北青鵬が弟弟子に暴力を振るった事件に対して、宮城野親方には2階級降格と減俸処分、所属する約20人の弟子は4月から伊勢ケ浜部屋へ預けられることとなった。北青鵬は引退、宮城野親方は伊勢ケ浜部屋の部屋付きとして、伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)指導のもと再教育をうける。3月の春場所では玉垣親方(元小結・智乃花)が師匠代行を務めた。

 これを過去に前例がない重い処分として感じている相撲ファンは少なくない。その理由として昨年5月の陸奥部屋の暴力事件が挙げられる。

 陸奥部屋で幕下以下の力士による弟弟子への暴力行為が発覚したが、陸奥親方(元大関・霧島)への処分は報酬減額3カ月20%、陸奥親方は事業部長の職を自ら辞任することとなったが、今回の宮城野親方への処分と大きな隔たりがある。

 今回八角親方(元横綱・北勝海)ひきいる協会執行部が異例と言える重い処分を下したのは、宮城野親方に対する現執行部の根強い反感があったからだと囁かれている。

宮城野親方は現役時代から相撲協会に物おじせず発言しており、千秋楽では観客を伴っての万歳三唱や三本締めで協会から注意・処分を受けたことがあった。また、今年一月の理事候補選への出馬に意向があったと言われおり、そのことを若いくせに生意気だと快く思わない親方もいたということである。今回の処分について芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「宮城野親方を相撲協会から排除すべきではないか」という意見もあったと明かしている。協会のコンプライアンスが充分に機能していたとは言い難く

 この理不尽な処分対してファンも黙ってはいなく、処分に対して反対する署名活動ではすでに1万筆以上が集まっている。またモンゴルのメディアでも「日本人が白鵬をいじめすぎだ」と問題になっていまる。

 暴行自体は許されることではないが、本来協会がやるべきは、相撲界に古くからはびこる暴力問題を失くすために、コンプライアンス教育を見直し、強化していくことだ。親方個人への処分や加害力士の引退などが問題解決につながるとは思えない。

 陸奥部屋の事件では協会のコンプライアンスが充分に機能していたとは言い難く、今回の処分でも旧態依然とした悪習から抜け出せていないことを露呈してしまった。

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