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『金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで』感想、レビュー(ネタバレ含む)

漫画・アニメ

金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで』とは、小説投稿サイト「カクヨム」に2021年11月から投稿されている、温泉カピバラさん作の架空の現代を舞台にしたダンジョンファンタジー小説である。

 2024年6月現在でPV数5千5百万回越え。【カクヨム《現代ファンタジー》年間ランキング 堂々の第1位】獲得の人気作品。

 2023年4月から富士見ファンタジア文庫から書籍可化され、24年5月に第三巻が発売。5月27日に電撃コミックスNEXTからコミックス第1巻が発売された。

どんな話?

あらすじ(カクヨム公式より)

世界に突如現れた数多のダンジョン。
軍の人間や民間人が‶探索者″としてダンジョン内を探索し、不思議な産出物を持ち帰る、そんな時代。
ダンジョンとは無縁の生活を送っていた三鷹悠真(高校2年)は、ある日、自宅の庭の一角でポッカリと開いた穴を見つける。中を覗くと、メタリックなボディでプルプルと震える生き物がいた。
最初は何か分からなかったが、それは世界でも目撃例が極めて少ない、金属スライムと呼ばれる魔物であることが分かる。
「これ、まさかダンジョンなのか?」と困惑しながらも、その日から世界最小のダンジョンに潜り、金属スライムを倒し続けるという変わった生活が始まる。
  

いわゆる現代を舞台にしたダンジョン物の一つです。  ※)ここからネタバレを含みます。

ダンジョンに現れるモンスターを倒すことで、体内のマナ指数(いわゆるMP)を挙げていきます。また、モンスターが時々落とす魔法石魔鉱石を体内に取り込むことで、モンスターの特性に基づいた魔法や能力を使えるようになります。

主人公の高校生三鷹悠真の家の庭に突如現れた、深さ約1m、畳1畳分の広さもないダンジョン。その中佇むレアモンスター金属スライム

一匹倒すとダンジョンは消えるが、次の日には復活。

倒し続けること413日目、ついにダンジョンのボススライムを倒して、庭のダンジョンを消滅させた。

金属スライムが時々ドロップする❝魔鉱石❞から他には類を見ない特殊な能力を身に着け、自身も気付かないうちに、膨大なマナ指数をその体内に宿すことになった悠真。

そんな悠真が探索者として、世界の命運を握る戦いに身を投じるという話です。

よくある無双ものかと思いきや

 最近よく見かけるダンジョン物では、圧倒的な力を手に入れた主人公が無双してくというパターンが良くあります。

 この物語も圧倒的な力を手に入れた悠真がダンジョンを無双していくのかと思いきや、元々どこにでもいる高校生だった彼です、そう簡単にはいきません。

 そして悠真の能力の制限だったり、社会情勢、さまざまな人物や組織、国家の思惑が複雑にからみあい、力を持ってしまったがゆえに幾多の困難が待ち受けることになります。

 この展開が❝無双系に慣れてしまった最近のラノベ読者❞にはストレスに感じる人もいるようですが、むしろリアリティを与えてくれて、良い意味で読者を裏切ってくれます。

コミカライズ版

2024年5月17日にコミックス第一巻が発売。

作画は藤屋いずこ氏が担当。

引用元:藤屋いずこ氏公式X

コミックス一巻は原作第一章19話と、物語全体としてはまだ序章ですが、庭先のダンジョンと金属スライムを倒す日常を描いた、一番重要な掴みの部分が描かれています。

 多くの読者がそれぞれのイメージで頭のなかで作り上げた、1m四方のダンジョンと、冷却スプレー、ガスバーナーを使った死闘。

 ちょっと抜けたところのある主人公悠真と愛犬マメゾウ、幼馴染の楓やルイが動き出した感じです。

 この後悠真が獲得する様々な能力、激しさを増す死闘、世界の在り方を一変させる展開など、気になる展開が続きます。

何かと途中で打ち切られるラノベのコミカライズですが、ぜひ最後まで完遂して欲しいです。

今後の展開は

 カクヨムに投稿されている原作は、つい最近最終章に突入しました。

 白の魔法石を求めて、世界各国を回りながら各モンスターの王を倒しその力を吸収してきた悠真とその一行。

 幼馴染の蘇生を賭けた最後の冒険が始まろうとしています。

 残る最後の王❝白の王❞との対決と物語序盤から語られてきた最大の謎、オルフェウスの石板に記された『ここに示されている魔物を全て倒した時、人類に大いなる変化が訪れる』が解き明かされる日も近づいてきました。

物語の終結が楽しみになってきました。

 

 

 

 

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