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北陸新幹線 金沢ー敦賀開業による期待と課題

時事

北陸新幹線の金沢ー敦賀(福井県敦賀市)間が3月16日に延伸開業しました。

北陸新幹線は1973年の整備計画が決定したが、国鉄の財政悪化のため一時計画を凍結。1989年(平成元年)に高崎駅 – 軽井沢間で着工された。整備計画決定から実に半世紀超えの福井県延伸となった。

 延伸区間は金沢ー敦賀の125キロ。石川県内に小松、加賀温泉の2駅、福井県内に芦原温泉、福井、越前たけふの4駅が新設された。

 東京ー敦賀間を新幹線「かがやき」「はくたか」、富山・金沢と敦賀間を「つるぎ」が結ぶこととなった。

引用元:JR西日本公式チャンネル

アクセスの向上

新幹線開業によるアクセスの向上により、観光客などの増加による経済効果が期待さている。乗り換えせずに東京に行けることを歓迎する声も聞かれている。

  • 東京ー福井間 最短2時間51分(従来の33分短縮)
  • 東京ー敦賀間 最短3時間8分
  • 大阪ー金沢間 最短2時間9分(従来の22分短縮)
  • 大阪ー富山間 最短2時間35分

   ※)大阪間は特急サンダーバードとの乗り継ぎ

今後の課題

北陸新幹線延伸には、2024年元日に発生した能登半島地震の観光復興支援も期待されており、「北陸応援割」も開始となった。実際石川、新潟、富山、福井各県の新幹線沿線の温泉施設では、地震後に宿泊予約のキャンセルが相次いだため、観光庁の担当者は応援割について「観光需要の落ち込みをどう挽回するかという局面。開業を契機に盛り上げていきたい」と話している。

一方能登半島地震の被災者の中には、北陸新幹線延伸駅周囲のホテルや旅館に2次避難しているかた多くおり、「観光客が増えると肩身のせまい思いをする」と言った声も聞かれている。

2次被災者受け入れ施設からも、観光客を迎え入れる態勢が整っておらず、観光支援の恩恵にあずかれるのか不安の声も聞かれている。

 新型コロナウィルス禍による打撃を受けた観光業復興の起爆剤として期待された、新幹線延伸であるが、震災という大きな課題をのこした開業となった。

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