マンガ家の蒼川ななさん作の『合コンに行ったら女がいなかった話』が、2024年10月にテレビアニメとして放送されることになった。
公式サイトには、第一弾PV映像や、監督、スタッフ、キャスト、OPテーマ、EDテーマの情報が公開された。
PV映像には❝なすお☆❞さんが歌うOPテーマ『メリーゴーランドタイム』が流れていますが、「白馬のお姫さま」というフレーズが印象的でした。
『合コンに行ったら女がいなかった話』
本作は2020年より、作者の蒼川が自身の『X』やpixivにて発表していたが、2021年よりスクウェア・エニックスの配信サイト『ガンガンオンライン』にて掲載されるようになった。
2024年2月時点で累計部数は130万部を突破している
どんなストーリー、魅力は?
同じゼミの女子・蘇芳さんに合コンに誘われた大学生の常盤は、
引用:TVアニメ『合コンに行ったら女がいなかった話』公式サイト (goukon-anime.com)
同じく合コン初体験の友人・浅葱と萩の2人を連れて、
胸を高鳴らせながら待ち合わせの居酒屋へ。
女性陣が先に店に着いたことを知って、待たせてはいけないと急いで席に向うと…
そこには、眩く輝くほどイケメンな3人の姿が。
男6人と女0人の少し違った合コンが今始まる!?
一見すると「男にとっては詐欺の様な話し」「新手のBLか?」の様なタイトルだが、男装BARでバイトしている女子3人が、バイト帰りにそのままの恰好で合コンに参加しただけで、中身は普通の女の子達。
ただ男装しているときは、女の子をおもてなしするイケメンモードになってしまうから、そのキャラのままで男装女子3人がリードする合コンが始まってしまう。
なかなか凝った設定のラブコメマンガであるが、作者の蒼川ななさんがこれまで続けてきた作風が昇華したともいえる作品である。
蒼川さんはスクエアエニックスで過去2作品を連載しているので、ちょっと振り返ってみる。
①『モドキドモ』
1人静かに学園生活を送りたくて、高校入学を機に不良モドキになった主人公:六条君と、中学時代は不良だったが、親に泣かれたためまじめな優等生のフリをする元木さんの、擬人化スクールライフ。
②『女装コスプレイヤーと弟』
父親がフランス人と結婚したことで、弟ができた主人公:雅樹。言葉も通じず、相手にされない日々。そんなとき、趣味の女装コスを偶然見られてしまい、なぜか弟に一目ぼれされてしまう。女装レイヤーと弟の禁断ラブコメディ
いずれも、これまでと違う自分、いつもと違う自分が、新しい日常や何かを手にするために右往左往する姿を描いている。
『合コンに行ったら女がいなかった話』も女子3人は男装の時は割とぐいぐい来るが、普段はどちらかというと正反対だ。蘇芳は割とおしとやな女子で慎重に常盤との関係を進めようとし、琥珀は恋愛経験が乏しく相手の好意に全く気が付かない、藤に至ってはハッキリとした恋愛的な描写はなく真意を表さない。
男子3人も恋愛に関してはどちらかと言うと経験乏しく奥手な感じだ。
いつもと違う自分を持っている女子3人と、どこにでもいそうな男子3人の恋愛模様は、ほのぼのとしているが日常的なドキドキ感もあり共感できる。
原作のどこまで放送するか予想する。
2024年10月から1クールで放送になると、原作のどこまで放送されるか気になるところです。
原作に忠実に進めて欲しいのはもちろんですけど、盛り上がるシーンで終わってほしいですね。
ちなみに同じスクエアエニックスのラブコメ『その着せ替え人形は恋をする』の第1期は、単行本の5巻のラストで終わっています。
『合コン』の単行本は『着せ替え人形』よりページ数が40ページ位少ないですが、『合コン』5巻のラストが一番盛り上がって、クールの終了としても区切りよく終われるような気がします。
琥珀の親戚の海の家でバイトする女子3人に、助っ人として呼ばれた男子3人。夜はそろって海辺で花火をし、萩は琥珀への思いを募らせていき、琥珀から差し伸べられた手を取り始めて手をつなぐ萩。
そして、翌朝偶然二人で海辺を散策することになった蘇芳と常盤。
蘇芳から『願いをかなえる鐘』を前に「私の願いが叶うように、祈ってほしい」とお願いされ、一緒に鐘を鳴らす常盤と蘇芳。
このシーンで終わるのが、クールのラストとしては一番盛り上がりそうです。
ちなみに6巻は、蘇芳と常盤がデートするシーンで終わりますが、5巻のラストに比べて盛り上がり方がイマイチな感じがします。
原作では常盤と蘇芳、萩と琥珀の関係に変化の兆しが見えてきて盛り上がってきてます。このままいくと原作の盛り上がりとアニメの放送時期がシンクロして、何倍にも楽しめるなんてことがあるかもしれませんね。
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