女優の杏が5月20日放送の『しゃべくり007』に出演。お笑い芸人の「ラランド」が好きで、「ラランド」のラジオ番組のハガキ職人をやっており、ハガキが読まれたことがあることを告白し驚かせていた。
杏は「ラランド」のYouTubeとラジオにハマっており、ラランドの二人がゲストで登場すると単独ライブの後でお疲れのところ、ありがとうございます」と挨拶し、スケジュールまで把握しているハマりっぷりを見せた。
さらに杏は「ラジオで読んでもらったことがある」、ラジオネームは「あんころもちもち」だと明かすと、サーヤ(28)とニシダ(29)は「あんころもちもちっスか!?」と驚愕。
実際、3月25日に放送された『ラランドの声溜めラジオ』では、番組宛に寄せられたメールを読み上げるコーナーの先頭で「いつかサーヤさんと一緒の番組に出られるよう頑張ります。応援。あんころもちもち」という内容が読み上げられていた。
ハガキ職人と言えば、主にラジオ番組や雑誌などにネタハガキやメールを送るヘビーリスナーのことで、芸人や放送作家を中心に、有名人のなかにもハガキ職人だった人は結構多い。
ちなみに女優の坂井真紀さんは、『宮藤官九郎のオールナイトニッポン』に「蒙古斑」のラジオネームで投稿していた。
『オールナイトニッポン』や『ジャンク』などのラジオ番組では、前半をパーソナリティーのフリートーク、後半をハガキ職人から送られてきたネタを中心としたコーナーに割り当ていることが多く、番組を構成するためにも重要な存在である。
『ナイティナインのオールナイトニッポン』では3ヶ月ごとにハガキ職人の読まれたネタを集計したハガキ職人大賞を行っており、上位入賞者にはハガキをプレゼントしている。
そこで、有名人の中で元ハガキ職人をまとめてみた。
元ハガキ職人の有名人
- 川島明(麒麟)~芸人になりたくて小学生の頃からラジオや雑誌にネタハガキを送っていた。一時期、声優の番組や朝の俳句番組にも投稿していたことがある。
- 松本康太(レギュラー)~「焼肉パンチ」のラジオネームで『京都発!吉本決死隊』等に投稿していた。
- 林田洋平(ザ・マミィ)~「眼力剛(がんりきつよし)」のラジオネームで活動していた。
- カカロニ菅谷~「鼻」のラジオネームで、『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』『アンタッチャブルのシカゴマンゴ』『山里亮太の不毛な議論』『おぎやはぎのメガネびいき』などに投稿していた。
- トンツカタン森本~「しまいにゃポコチン」の『おぎやはぎのメガネびいき』などに投稿していた。
- 古田新太~『とんねるずのオールナイトニッポン』に投稿していた。ちなみに『古田新太のオールナイトニッポン』と『とんねるずのオールナイトニッポン』は共に1992年の10月に終了している。
- 星野源~「ジョン・レノン」のラジオネームで『コサキン』『バナナマンのバナナムーンGOLD』などに投稿していた
- 宮藤官九郎~『ビートたけし』『タモリ』『とんねるずのオールナイトニッポン』に投稿していた。
川島明は夫婦でハガキ職人だった
麒麟の川島明はニッポン放送「中川家 ザ・ラジオショー」に出演した際に、妻が自身のラジオハガキ職人であったことを告白している。
「僕と知り合ったときも僕のことも知らなくて、僕と付き合ってたときに“芸人というのを勉強しとかなあかん。どんな仕事してるんやろ”ってテレビとか見だして、ラジオとか聴きだして。僕がラジオで大喜利コーナーとかやってるから、それを聴いてるうちに、私も一回(ハガキを)出してみようかと」
「向こうペンネームでやってるから、僕毎週それを読んでたんですって。うちの彼女とは知らないけど」と、川島は気づかずラジオで頻繁に採用していたのだそう。「それを半年ぐらい続けて、家帰って、大掃除のときに、ラジオのノベルティグッズめちゃくちゃ出てきたんですよ。俺のサインとか、田村の笑顔のチェキとか…。うわ、なにこれって。実は…って、半年後に発覚。ハガキ職人だったんですよ、うちの妻が」と振り返った。
引用元:https://www.sponichi.co.jp/
ハガキ職人から放送作家へ
ハガキ職人は放送作家や構成作家を目指す人の道の一つと言われている。
実際にハガキ職人から作家へと進んだ人を何人か挙げてみた。
- 野村正樹 ~「メルヘンうんこ」のラジオネームで『ナイティナインのオールナイトニッポン』に投稿し人気に。そのまま同番組の放送作家となった。
- 渡辺雅史~「さば味噌煮」のラジオネームで『伊集院光のOh!デカナイト』に投稿していた。同番組で何度も出待ちをしていたところ、伊集院に声をかけらてアルバイトからはじまり、のちに放送作家へ。無類の鉄道好きで、鉄道作家としても活動している。
- 有川 周壱~『コサキンDEワァオ!』に投稿していたところ評判になり、浅井企画から声をかけらてて放送作家になる。
秋元康はハガキ職人界のレジェンド
元ハガキ職人から放送作家になった中で最も有名な人と言えば、秋元康だろう。
元々は官僚を目指して勉強していたが、高校2年生の時、ニッポン放送の『せんだみつおの足かけ二日大進撃!』に自身のネタを投稿したところ、ニッポン放送から声をかけられ出入りするようになった。
大学進学後に本格的に放送作家として活動を開始。その後作詞家、音楽プロデューサーとして現在に至った話は有名である。
まとめ
パーソナリティーがリスナーとハガキやメールで直接やり取りするのが魅力のラジオ、その中でハガキ職人はヘビーリスナーとして番組を盛り上げる重要な役割を担っている。
ハガキ職人の中には、芸人や放送作家として有名になった人も大勢いる。
普段ラジオをあまり聞かない人も、ハガキ職人という世界に触れてみると、今回の杏さんの様な告白もより面白くなるかもしれませんよ。
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