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『聖☆おにいさん』映画化 登場人物、海外の反応など気になってくる

芸能・エンタメ

 中村光のギャグ漫画『聖☆おにいさん』が実写映画化され、2024年12月20日に公開することになった。同作は2019年に実写ドラマ化されており、ドラマに引き続きイエス役で松山ケンイチブッダ役を染谷将太、監督を福田雄一、製作総指揮として参加した山田孝之がプロデューサーの一人として名を連ねる。

 劇場版のサブタイトルは『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』。原作者の中村が劇場映画用として描いた長編エピソード「スクリーンへの長い途(みち)」を映画化したもので、単行本19巻から20巻に掲載されている。

<劇場版のあらすじ>広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。東京・立川にある風呂なし6畳一間のアパートをシェアし、ふたり暮らし。アイスを分け合ったり、近所の商店街で福引きを楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、招かれざる客が訪れ、衝撃の事実が伝えられる。やがてそれは、世界の命運を左右する<神×仏×天使×悪魔>が入り乱れる予測不可能な”聖戦”へと繋がっていく―。諸行無常の現世に、最後の審判が下される時、いま、地球の平和は再びイエスとブッダに託された!

聖☆おにいさんはどんな作品?

『聖☆おにいさん』は「月刊モーニングtwo」(講談社)に2006年1月号から掲載されており、現在単行本21巻まで刊行、累計発行部数は1700万部の人気作である。

 世紀末を無事乗り越えた、神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダが、東京・立川の6畳一間の安アパート「松田ハイツ」でルームシャアしながら休暇を楽しむ日常を描いた、ゆる~いコメディマンガ。

 世界中で知らない人がいない聖人の二人が、人間味ある人物として描かれているギャップがおもしろい。

 当初はイエスとブッダの二人劇や立川で知り合った人と絡めたコメディで展開さていたが、しだいに、キリスト教、仏教に限らず、オリンポス神、ヒンドゥー教、神道や地域信仰などの登場人物や宗教神話などを含めて話が展開される様になった。

 キリスト教の聖典や各宗派の神話が詳細に調べられており、ギャグテイストに練り上げられている。

「月刊モーニングtwo」は2022年9月に紙媒体での刊行を終了。現在Webマンガサイトとして継続している。https://morningtwo.com/

劇場版に期待すること

実写ドラマとしては2018年に「第I紀」、201年に「第II紀」、2020年に「第III紀」が製作されている。ドラマではイエスとブッダの二人のみが登場する話が多く、複数エピソードで登場するのは松田さんのみ。それ以外の登場人物は一話限りのゲストキャラクターであったが、今回の映画では、ルシファーミカエル梵天帝釈天などのキャラも登場し、さらに、イエスのセラフィムモードの披露などスケールアップ?が期待できそうだ。

 イエスやブッダなど宗教上の聖人をギャグマンガとして描くことは、一見して批判の声があがりそうなものだ。特に日本人と違い敬虔なキリスト教徒が多くいるイメージのある海外では、不敬な内容として怒りの声が上がりそうなものであるが、海外からは好意的どころが絶賛の声も上がっている。

 今回の劇場版はその内容もさるこながら、海外からどのような評価が下されるのか、ちょっと怖いが楽しみでもある。

 

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