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ツーブロックはなぜ校則違反? ブラック校則を見直すためには?

小ネタ

 2023年岐阜県岐阜市の岐山高校は、髪の毛の色や化粧についての校則を試験的に廃止し、話題になりました。

 その後、生徒にアンケートをして「撤廃してもいいと思う校則1位」だったのが「頭髪」だったといいます。

 2020年東京都議会で一部の都立高校の校則の中に「ツーブロック禁止」とあることに共産党所属の議員から質問がありました。これに対して東京都教員委員会は「外見等が原因で事件や事故に遭うケースたあるため」と回答し一時期波紋を呼びました。

 全国で学校で見直しが進められているブラック校則ですが、見直しに至った成功事例を挙げて、校則の在り方を考えてみようと思います。

 ①岡山県岡山市の県立興陽(こうよう)高校

 岡山県岡山市の県立興陽(こうよう)高校は男子のツーブロックや刈り上げ、女子のポニーテールやお団子ヘアなどの髪形も「就職の際に企業からの印象が悪くなるから」といった理由で禁止していました。こうした髪型は本当に「印象が悪くなる」のか、同校の生徒会で139の企業へのアンケートを実施しました。

結果は、刈り上げ部分と上の部分のコントラストが強いデザイン、前髪が目にかかるマッシュルームヘア、ツインテールは「印象を悪く感じる」数値が高い結果でしたが、ツーブロック、三つ編み、ハーフアップは9割以上の企業が「印象を悪く感じない」と回答しました。

③兵庫県姫路市高丘中学校

 兵庫県姫路市の高丘中、生徒会を中心に校則の見直しを進め、全生徒を対象にアンケートを実施した。アンケート結果では「ツーブロックを認めてほしい」「くるぶしまでの靴下はなぜいけないのか」など率直な意見が集まりました。

その結果を踏まえて2022年度よりツーブロックの禁止を撤廃するなど、校則が見直されました。

まとめ

校則が全国的に厳しくなったのは、校内暴力が吹き荒れた1980年代といわれています。教員が生徒から殴られる事件が、日常風景ともいわれた時代。沈静化させる手段として、厳格な校則が用いられました。その後も、時代と共に新たな校則が各地の学校で次々と作られていったのです。

 今の生徒たちを縛る校則は過去の負の遺産と言えなくない。校則を見直すことに至った上記の学校は、生徒達自身の見直し活動の結果である。長谷川陽一校長は「ツーブロックも一般的に受け入れられている髪形。学校だけ世の中の流れを無視できない」とコメントしており、時代にあった校則を生徒と共につくり上げていく必要があるだろう。

 

 

 

 

 

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